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トヨタの海外工場 「生産再開」する国、「停止延長」する国

トヨタの海外工場 「生産再開」する国、「停止延長」する国

トヨタの英国工場は稼働再開時期を5月11日以降に延ばす

トヨタ自動車は新型コロナウイルスの感染拡大を受け、海外工場の稼働停止を相次いで延長する。欧州では5月4日以降の稼働再開としていた英国とトルコの工場を、11日以降に伸ばす。両国では2019年に約40万台を生産しており、欧州での生産量の半数を占める。

フランスやポーランドの工場では一部ラインで生産を再開するなど、各国で状況が異なっている。セダン「カローラ」やピックアップトラック「ハイラックス」などを生産する南アフリカ工場では、4月30日としていた停止期間を5月5日に延長する。一方、3月30日から当面停止としていたベトナム工場は、4月20日から一部ラインで生産を再開した。

工場の建設計画にも遅れが出ている。米国ではマツダと共同でアラバマ州に新工場を建設し、21年中の生産開始を目指している。ただ、「工事が遅延しており、生産開始の時期を遅らせることにした」(トヨタ)という。開始時期は数カ月程度の遅れになるとみられているが、21年中の計画は変更していない。


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