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8月に最も読まれた記事ランキング!スタートアップ、製造業革命に「かが」

ニュースイッチ編集部です。

 8月はバラエティーに富むニュースが並びました。1位、2位は奇しくもパネルディスカッション。地方自治体の首長によるスタートアップの議論は、「地方創生」への期待の表れ。GEのイメルト会長を囲んで行われたテーマは、今話題の「製造業革命」。どちらとも読み応えがある内容で、再読すると新たな発見や気づきがあるはず。

 「戦艦」「護衛艦」の名前はなかなか奥が深く、命名式の前からかなり話題になっていました。三菱自動車のニュースは、ニュースイッチで毎回注目度が高いです。三菱重工のユニキャリア買収とともに、さすが「スリーダイヤ」。GE、三菱重工とそれぞれ合弁を組んでいる日立製作所のヒストリーがランクインしたのも、何かの縁かもしれません。

 そのほかでは、安定の「アップル」ネタのほか、トップ10以外ではシャープ関連や業界再編に関する話題が上位にきました。

8月(8月1日~8月31日)記事PVランキング


1.スタートアップ先進3市長が助言「モテる」「飲み会を開く」「市役所で浮く」施策
 ファシリテーターコメント
 地方自治体の関係者など300人を超える人が参加、地方創生への熱量が伝わってきた。一方で、スタートアップやベンチャー支援に限らず、自らプランやアイデア、それを動かす人脈などを持っている自治体はまだまだ少ないのが実情。なぜそこの地域じゃないといけないのか?地域の文化を経済に結びつけていことかが、一つカギのような気がする。

2.GEのイメルト会長が日本の名経営者たちと語り合った製造業の大変革
 ファシリテーターコメント
航空エンジン部品にいち早く3Dプリンターを導入したGE。「FastWorks」は米国が製造プロセスのイノベーションをリードし始めた象徴といえる。旧態依然とした組織やガバナンスのままでは日本の製造業は取り残される。上記の3社の経営者は少なくとも強い危機感を持っているはずだ。

3.いずも型護衛艦2番艦、きょう注目の命名式
 ファシリテーターコメント
 現地情報によれば『かが』に決まったそうです。第二次大戦初期の主力空母の名前なので、とやかく言う人もいるかもしれません。しかし新しい『かが』はあくまでヘリ空母なので、固定翼の戦闘機などを搭載することは将来も考えられません。改造するぐらいなら、最初から本格的な空母を作ると考えるのが自然です。

戦争はイヤでも、軍艦や兵器に関心のある人は少なくありません。機能的でカッコイイからでしょう。お会いした海上自衛官の方は規律正しいのはもちろん、冗談もよく通じる温和な方ばかりでした。ヘリ空母は災害救助などでも大活躍してくれそうです。
4.三菱自動車”終わりと始まり“の一週間
 ファシリテーターコメント
 10年来の課題が世界戦略車がない。アウトランダーではまだ役者不足。一本柱ができれば、米国工場もここまで迷走することはなかった。開発畑の相川社長時代に渾身のクルマを。

5.日立は日本史上最強のベンチャーか!?
 ファシリテーターコメント
 その企業のカルチャーを作っているのが何かといえば、やっぱり創業者の精神が一番大きいと思う。それが組織に色濃く反映されていくのは良くも悪くも「人事」だと思っている。どこの企業も人事部の権力は絶大だ。もちろん企業が大きくなるにつれ、歴史を積み重ねるほど人事制度は体系化され、硬直化していく。今もディー・エヌ・エーでは南場さんが採用、さらには新卒の人事に直接関わっている理由がよくわかる。日立がもう一度“ベンチャー精神”なるものを蘇させるとしたら、人事がカギになる。確かに取締役会などは大きく改革され、ようやく人事制度の見直しに着手した。会社が変わったと実感するには、今の部長・副部長クラスが会社から去る10年後だろう。

6.アップル、自動運転車すでに開発? 試験走行施設を物色中と英ガーディアン
 ファシリテーターコメント
 ガーディアンは先日も、グーグルが4年前に自動運転車の子会社を設立していたことを同じ手法ですっぱ抜いている。ただ、これで来年あたりにもアップル車が発売されるのかというと、さすがにそれはない。スマートフォンなどの電子製品と違って開発や量産の準備に時間がかかるためだ、ブルームバーグは2月、「早ければ2020年にも電気自動車の生産開始」と報じたが、それぐらいのタイミングが妥当だろう。

7.「野菜たっぷりちゃんぽん」国産への執念が人気呼ぶ
 
ファシリテーターコメント
 今日の「がっちりマンデー」でも特集していましたがぜひテキストで。

8.<オピニオン>ANAがエアバスの超大型機を導入する日
 ファシリテーターコメント
 スカイマークが発注し、既にエアバスが製造してしまったA380の行く末について、考えました。

9.三菱重工のユニキャリア買収へ導いた“2人の影の主役”
 ファシリテーターコメント
 ルネサスも産業革新機構が出資するにあたり、CEOに半導体の門外漢である元オムロン会長の作田氏を招聘。柴田氏らとともに急ピッチで構造改革を進め、2015年3月期はルネサス発足以来の最終黒字を達成。それを機に作田氏と産革機構は、新しいCEOに元日本オラクル社長の遠藤氏に引き継いだ。そろそろルネサスも「最高のディール」が近づいている?

10.(続報)アップルとBMWの提携交渉行き詰まり、ロイター
 ファシリテーターコメント
 BMWのR&Dトップが指摘するように、BMWとアップルは、ブランディングや先進的な製品開発、美しいデザインに力を入れている点で確かに似通っていると言える。アップルがクルマを自社開発したとしても、それを量産して販売しメンテナンスまでは行うのは無理な話。どうしても自動車分野のパートナーが必要になるだろう。ただ、はた目にはうってつけの組み合わせに見えるが、プライドの高い会社同士だけに、交渉がすんなり進むとは思えない。
明豊
明豊 Ake Yutaka 取締役デジタルメディア事業担当
9月は企業の上期の締めで月末に大きなニュースが飛び込んでくるケースが多いです。東芝やシャープなど注目企業の動向のほか、オリジナル企画も発信していきます。

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