ヤマハ発、「自前の4輪参入ならず」のなぜ?
過去には名車「トヨタ2000GT」を共同開発
ヤマハ発動機の日高祥博社長は11日、4輪車事業への参入を凍結することを明らかにした。都内で開いた、2019年12月期から3カ年の新中期経営計画の発表会見で語った。新中計では21年12月期に連結売上高2兆円(18年12月期予想比21・2%増)、営業利益1800億円(同25・9%増)を目指す。期待するロボティクス事業の売上高は1015億円(同39・0%増)に拡大する。
同社は4輪の普通乗用車を投入する計画だったが、その地域の検討や量産技術の開発を進める中で、投資回収が難しいと判断。英国に派遣していた開発陣は既に撤退した。日高社長は「(普通乗用車ではなく)ゴルフカートや(前方2輪が車体と同調して傾く)リーニングマルチホイール(LMW)をベースにしたモビリティーの開発は続ける」と強調した。
好調なロボティクス事業では、6月に横浜市港北区に開設した先進技術開発の新拠点の人員を拡充し、開発体制を強化。物流や農業分野への進出で事業拡大を図る。同事業を担当する太田裕之執行役員は、現在フル稼働状態の浜松ロボティクス事業所(浜松市北区)について「部品の共通化などで効率化し、生産能力を伸ばす」と語った。
同社は4輪の普通乗用車を投入する計画だったが、その地域の検討や量産技術の開発を進める中で、投資回収が難しいと判断。英国に派遣していた開発陣は既に撤退した。日高社長は「(普通乗用車ではなく)ゴルフカートや(前方2輪が車体と同調して傾く)リーニングマルチホイール(LMW)をベースにしたモビリティーの開発は続ける」と強調した。
好調なロボティクス事業では、6月に横浜市港北区に開設した先進技術開発の新拠点の人員を拡充し、開発体制を強化。物流や農業分野への進出で事業拡大を図る。同事業を担当する太田裕之執行役員は、現在フル稼働状態の浜松ロボティクス事業所(浜松市北区)について「部品の共通化などで効率化し、生産能力を伸ばす」と語った。
日刊工業新聞2018年12月12日掲載