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新幹線のトンネル点検をどう効率化する?

NEXCO西とJR西がシステム開発へ
新幹線のトンネル点検をどう効率化する?

トンネルの維持管理は鉄道や道路などの事業者にとって負担が大きい(イメージ)

 西日本高速道路(NEXCO西日本)はJR西日本と、新幹線のトンネル覆工点検を効率化できる新しい検査システムを開発する。鉄道会社との共同開発は初めてという。NEXCO西日本が運用する道路トンネル覆工状況の確認技術「eQドクターT」をベースに改良することで、早期の実用化を目指す。

 eQドクターTは、最大時速100キロメートルで走行する車両からトンネル内の覆工コンクリートの状態を撮影し、画像から自動的にひび割れを抽出する。最小0・2ミリメートル幅のひび割れを認識できる。高解像度画像を取得できるラインセンサーカメラと周辺からは視認できない赤外線照明を採用し、走行撮影する。

 横断勾配の違いよる焦点や照明方式、点検速度や位置の制約、撮影機器の設置スペースなど、高速道路と新幹線の異なる特徴を踏まえて開発を進める。
日刊工業新聞2017年12月06日 建設・エネルギー・生活面
高屋優理
高屋優理 Takaya Yuri 編集局第二産業部 記者
NEXCOとJRは、同じトンネルを維持管理する事業者として、共通点がありますが、これまで連携はあまりありませんでした。共有できるデータなどを活用して、維持管理の効率化や安全性の向上につなげてもらいたいです。

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