面倒なジャガイモ芽取りが4秒で!自動車生産設備メーカーの挑戦

画像センサーとロボットで削る

 シンセメック(北海道石狩市、布川丈嗣社長)は、北海道立総合研究機構工業試験場と共同でロボットを取り入れたジャガイモの芽取り機を開発した。画像センサーを活用するなどにより、ジャガイモ1個当たり4秒程度で処理する。ジャガイモの加工工場は芽取りを人手に頼っていることが多く、重労働であることから人手不足も課題となっていた。主に食品加工の工場向けに、価格は2500万円程度を想定する。

 シンセメックなどが開発した芽取り機は、ジャガイモを割らずに1個丸ごと処理できる「全粒型」の装置。皮をむいたジャガイモを投入し、ジャガイモを回しながらカメラで全体の芽の位置を確認する。

 ドリルを取り付けたロボットアームを使い、ジャガイモの表面積における約8割の芽を削り取る。同社の松本英二会長は、展示会を活用してユーザーニーズなどの情報を収集し「2017年内に仕様を決めて商品化したい」意向だ。

 ジャガイモの芽には天然の毒素が含まれており、食用の際は取り除く必要がある。だが、芽はジャガイモのへこみ部分などにあり、機械処理が難しい。

 シンセメックは自動車関連企業向けを中心とした、各種設備の受注生産が主力。近年は「カボチャ乱切り装置」など、食品加工機械の製造にも乗り出している。

 芽取り機は6月13―16日に東京・有明の東京ビッグサイトで開かれる、国際食品工業展「FOOMA JAPAN2017」に出展する。

日刊工業新聞2017年5月31日

昆 梓紗

昆 梓紗
05月31日
この記事のファシリテーター

同社のカボチャ乱切り機は実演を見たことがあります。堅いかぼちゃを一気に「煮物でよく見るサイズ」に切る様子は爽快でした。

この記事にコメントする

  

ファシリテーター紹介

記者・ファシリテーターへのメッセージ

この記事に関するご意見、ご感想
情報などをお寄せください。