大和ハウスが「技監」制度を導入。技術者厚遇で人材確保狙う

「社外からも一目置かれる業界トップ級の技術者」と定義

 大和ハウス工業は社内技術者の最高位として「技監」制度を導入し、4月に3人を任命した。将来の人手不足が懸念される中、人材確保や育成に加え、技術者を厚遇する仕組みを通じて、競争力を支える技術者の士気向上やグループの技能レベルの底上げにつなげる。2018年3月期の技術職の新卒採用は、前年実績に比べて約2割多い450人を計画する。技監には後進育成に当たって技能だけでなく、心構えなどを伝承する役割も期待されている。

 大和ハウス工業は14年に、経営管理職を目指さない技能を磨いてきた技術者を「上位技術者」として処遇を整備した。今回導入した技監は、「人脈があり、社外からも一目置かれる業界トップ級の技術者」と定義。これまでは該当者がなく、今回初めて設計、構造、品質保証の各部門で計3人を任命した。

 大和ハウスで建築設計や現場管理、工場の生産管理などに携わる技術職社員は約7000人。ここ数年の急成長に対応し、積極的な採用を続けるとともに、定年延長などにより人員確保に苦心してきた。

 新卒採用の拡大に伴って、入社後の人材育成も、従来通りのやり方では限界があり、効率化が求められている。このため、実際のモノに触れて学ぶ「モノづくり教育」を核としつつも、情報通信技術(ICT)を活用した教育プログラムの充実で育成を効率化する。

 一方で創業60年を超え、創業期を知る社員が少なくなり、会社規模も急激に拡大している。このため、創業の精神などを次世代にどう引き継ぐかも、課題になっている。採用の拡大と育成システムの近代化、技術職の処遇改革を総合的に進めることで、技術を持つ社員の定着と、技術を重視する企業風土の醸成につなげる。

日刊工業新聞2017年4月18日

明 豊

明 豊
04月19日
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名誉だけでなく待遇はどのようになるのか知りたいところ。この分野はヘッドハンティングとか抜擢とはいかない分野。まさに企業文化にも直結する。

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