東芝、原子力と半導体を切り離しネイル市場へ!3Dプリンター活用で付け心地追求

チップ受注生産サービス事業化

 東芝は、つけ爪専業ベンチャーのミチ(東京都世田谷区)と協業し、顧客の爪の形状に合ったネイルチップを受注生産するサービスを事業化する。3次元(3D)スキャナーで爪のデータを取り込み、3Dプリンターを使って製作する。爪にフィットする付け心地の良さが売りもの。5月に試験サービスを実施し、2018年3月末までに本格展開を始める計画。東芝はデータ加工システムの利用料で収益を確保し、まず年1億円の売上高を目指す。

 東芝は海外原子力発電、半導体メモリーの両事業を切り離し、社会インフラと情報通信技術(ICT)関連に集中し経営再建を図る。ICTを活用したネイルチップの受注生産システムは、この戦略に沿った取り組みの一つ。

 ネイルチップ受注生産サービス「オープンネイル」は、まず店舗で顧客の爪の3Dデータを取得しチップのデータを自動生成する。その後、3Dプリンターでの製造、表面デザインを経て製品を仕上げ、1カ月内に配送する。

 東芝の画像認識技術を生かし、0・1ミリメートル単位でネイルチップのサイズや形状を調整し、付け心地を高める。

 東芝とミチによる共同試験サービスは、東京都渋谷区の商業施設「ヒカリエ」で5月6―7日に実施する。料金は1セットで7800円(消費税込み)。

 将来、東芝はミチ以外にもパートナーを広げ、地方のショッピングモールなどでサービスを展開する計画。またネイルチップにICチップを組み込み、入退室管理といった用途で活用できるようにする案も検討する。

 国内のネイル装飾市場は約2000億円。装飾手法にはジェル型やチップ型がある。チップ型は付け替えが簡単だが、付け心地が悪い課題があるという。

日刊工業新聞2017年4月11日

昆 梓紗

昆 梓紗
04月11日
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先日「ツメコ」の記事を掲載しましたが、美容業界にテクノロジーの波が少しずつ来ているのを感じます。「フィンテック」「ファッションテック」に続く「ビューティーテック」の到来でしょうか?

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