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KDDI、携帯以外も売る直営出店拡大。カフェも併設

KDDI、携帯以外も売る直営出店拡大。カフェも併設

仙台市に開設した大型直営店。1階にはカフェを設けた(KDDI提供)

 KDDIは携帯電話の契約手続きといった目的がなくても、気軽に立ち寄れる直営店の出店を拡大する。今後2―3年をめどに、雑貨や日用品などを販売する大型店舗を3店程度増やすほか、小型店舗も出店する。同社はauの顧客に対し物販や保険、電力供給などの多様なサービスを提供し、売り上げを拡大する成長戦略を掲げている。立ち寄りやすい店舗作りを推進して集客力を高め、多様なサービスを提案する機会を作り出す。

 大型直営店の広さは300坪程度を想定する。首都圏と関西圏、中国地方において1店ずつ開設する方向で検討している。KDDIは2016年12月に仙台市に5軒目の大型直営店を開設した。1階にカフェを併設し、雑貨や日用品も販売するなど、携帯電話を契約する目的がなくても立ち寄りやすい店舗にした。今後の大型店も気軽に立ち寄れる店舗を構築する。現在の5店舗から8店舗程度に増やす見通し。

 物販などを“入り口”に集客力を高め、auの通信・保険・電力供給サービスなどの販売機会を拡大する。au顧客以外も誘客する。非通信分野の商材を積極的に扱う大型直営店を増やすことで、同分野にも注力する企業イメージを発信する狙いもある。

 一方、小規模の直営店は実験店舗という位置付けで、現在は全国に3店舗を展開する。物販スペースと携帯電話の契約スペースを分離した店舗や混在させた店舗などを出店し、集客力の変化などを検証している。集客力を高められる店舗作りの知見を収集し、全国約2500店のauショップに展開する。今後も数店舗開設して検証を加速。店舗作りの知見は随時、全国のauショップに展開する。
日刊工業新聞2017年7月14日
昆梓紗
昆梓紗 Kon Azusa デジタルメディア局DX編集部 記者
多彩なサービスで攻勢に出ている割には、サービス同士の連携がわかりにくいなあと思います。

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