伊藤園、茶摘み最適日をドローンで上空から判断
九州の茶畑で実験、「摘み取るタイミングで品質の8割が決まる」
伊藤園は茶葉の収穫判断にドローン(飛行ロボット)や固定カメラを使い、2020年度にも省力化した栽培体制を確立する。九州で展開する「茶産地育成事業」の茶園で、ドローンの利用実験を始めた。茶畑の画像を上空からドローンで撮影。このデータを解析して茶摘みに最適な日を判断する。新芽の収穫時期は品質を大きく左右するが、現状は多くの監視担当と熟練技能者などに判断を頼っており効率が悪い。ドローンを使い判断を効率化しつつ、茶の品質向上につなげる。
伊藤園はドローンで撮影した画像を特定の光波長にかけ、茶葉のアミノ酸や窒素成分、繊維質含有量などを分析し、茶摘みの時期を効率よく判断する。ドローン利用を始めたのは大分県臼杵市の畑。面積が30万平方メートルと広いため、畑を回るだけで数日かかる。
同社の茶産地育成事業は大分、鹿児島、宮崎、長崎、佐賀の5県で行っており、畑合計面積は1226万平方メートル。17年度は1401万平方メートルに広げる計画。高齢化と過疎化で担い手がいなくなった耕作放棄地を集積・整地し、茶畑にしている。
茶の新芽は成長が早く「摘み取るタイミングで品質の8割が決まる」(伊藤園)。その半面、茶畑の面積が広いため大人数を投じた目視と、熟練者の勘に頼っているため効率が悪い。
伊藤園はドローンで撮影した画像を特定の光波長にかけ、茶葉のアミノ酸や窒素成分、繊維質含有量などを分析し、茶摘みの時期を効率よく判断する。ドローン利用を始めたのは大分県臼杵市の畑。面積が30万平方メートルと広いため、畑を回るだけで数日かかる。
同社の茶産地育成事業は大分、鹿児島、宮崎、長崎、佐賀の5県で行っており、畑合計面積は1226万平方メートル。17年度は1401万平方メートルに広げる計画。高齢化と過疎化で担い手がいなくなった耕作放棄地を集積・整地し、茶畑にしている。
茶の新芽は成長が早く「摘み取るタイミングで品質の8割が決まる」(伊藤園)。その半面、茶畑の面積が広いため大人数を投じた目視と、熟練者の勘に頼っているため効率が悪い。
日刊工業新聞2017年6月22日