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ソフトバンク、グーグル親会社からボストン・ダイナミクス買収

 ソフトバンクグループ(SBG)は9日、米グーグルの持ち株会社である米アルファベットからロボットベンチャーの米ボストン・ダイナミクスを買収すると発表した。日本の東京大学発ロボットベンチャーであるSCHAFT(シャフト)も買収する。買収額などの取引条件は非公表。

 SBGは人工知能(AI)を搭載したスマートロボット事業を注力分野に位置付けている。ボストン・ダイナミクスが持つ技術などを取得し、その戦略を加速する。

 ボストン・ダイナミクスは四足歩行ロボット「ビッグドッグ」などを開発。シャフトは人型二足歩行ロボットを開発している。両社は2013年にグーグルが買収した。

 SBGの孫正義社長は「(ボストン・ダイナミクスは)最先端のロボット分野における明確なテクノロジーリーダーだ。ソフトバンクファミリーに迎え入れることができ感激している」とコメントした。


日刊工業新聞電子版2017年6月9日


トヨタが関心を示していたが…


 米国防高等研究計画局(DARPA)でプログラムマネージャーを務めたギル・プラット博士が、1月からトヨタ自動車で人工知能(AI)を研究する会社「TRI」の最高経営責任者(CEO)を務めている。米グーグル傘下のロボット開発会社ボストン・ダイナミクス(BD、マサチューセッツ州)などを買収する方針を固めたトヨタ。今回の買収にはプラット氏が大きく関与している。日刊工業新聞では昨年12月に同氏に単独インタビュー、その発言の中から買収の意図がくみ取れる。再編集し全文をお届けする。
<トヨタのAIキーマンは何を考えていたか>

2016年06月01日


昆梓紗
昆梓紗 Kon Azusa デジタルメディア局DX編集部 記者
ペッパーは二足歩行ロボットだと思われているかもしれませんが、ごろごろと地面をころがって移動しているだけなので二足歩行ではありません。ボストン・ダイナミクスといえば蹴られても走り続ける「チーター」や、よろけながらも不整地を歩きつづける「アトラス」が印象的。ただ実際に見るとなかなか不気味です。ペッパーもいずれ蹴られても蹴られても起き上がるマッチョな二足歩行ロボットになるのでしょうか…

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