トヨタAI会社CEO、東大発ロボットベンチャー「シャフト」について語る

日本の旗手はグーグルから日系企業の元に戻ってくるか。東大近くにラボ新設も

 トヨタ自動車で人工知能(AI)を研究する米子会社トヨタ・リサーチ・インスティテュート(TRI)が米グーグル傘下のロボット開発会社ボストン・ダイナミクス(BD、マサチューセッツ州)などを買収する方針を固めた。気になるのはグーグルに買収されたBDと東京大学の出身者が設立したSCHAFT(シャフト)。TRIのギル・プラット最高経営責任者(CEO)は昨年12月の日刊工業新聞との単独インタビューでシャフトへも強い関心を示していた。さらに東大の近くにラボを設ける計画があることも明かにしている。

 ーシャフトメンバーはトヨタに来ないのか。
 「優秀な人と働けるのは嬉しい。シャフトのメンバーは非常に優秀なメンバーがそろっている。シャフト以外にも優れた人がいて、必ずしもシャフトに限ったことではない」

 ーグーグル買収で経済産業省を含めみんなショックを受けた。トヨタに戻れば日本のみんなが幸せになる。
 「それは私もハッピーだ。TRIは二つのラボでスタートする。一つはカリフォルニア州でスタンフォード大学の近くにラボを構える。二つ目はマサチューセッツ州でMITの近く。まだ検討段階だが、3つ目は東京大学の近くに設けたい。東京大学に限らず幅広い機関から来てもらいたい」

 「重要視しているのは企業。トヨタは国際企業であるようにTRIも国際的な研究機関だ。まずカリフォルニア州とマサチューセッツ州。1年内に3番目のラボを設けたい。たぶん東京になる」

 「MITからは徒歩10分、スタンフォードは自転車で10分。東京のどこか決まっておらず検討中。東京エリアで働きやすい場所になる。私がHR(人事)権限を持っていてトヨタ人事部門と連携していく」
(聞き手=小寺貴之)

※内容は当時のもの

明 豊

明 豊
06月02日
この記事のファシリテーター

最近のスタートアップやベンチャーは、日本を否定して海外に出るというよりは、海外から『来ないか』というケースも多い。彼らは自分たちの技術で地球を良くしたいと思っていたりする。国や企業の国籍にこだわっていない。TRIはトヨタが無国籍化していく象徴。結局、どこの場所、どこの企業に人材が集まるかの競争だ。そういう意味で昨年あたりから東大周辺はなかなかホットなスポットになってきている印象。

この記事にコメントする

  

ファシリテーター紹介

記者・ファシリテーターへのメッセージ

この記事に関するご意見、ご感想
情報などをお寄せください。