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上司と部下、「人事評価」認識に大きなズレ。公正さは42.9%差

 日本能率協会マネジメントセンター(JMAM)がまとめた「昇進昇格実態調査」によると、「人事評価」や「信頼関係」で上司と部下で大きな認識差があることが判明した。「業務関連の適切なフィードバック」では40%以上の差。上司はやっているつもりだが、部下はそれを認めない。

 まずは人事評価。上司は公正に評価しようと努めているかについて、「あてはまる」が59・6%、「ややあてはまる」が35・6%と肯定派が95・2%。これに対し部下側は「当てはまる」は16・5%、「ややあてはまる」が35・8%と合計52・3%。42・9%の差がある。

 業務の進捗(しんちょく)やできばえについて部下にフィードバックをしているかについては、上司は「あてはまる」が31・5%、「ややあてはまる」が57・8%。合計89・3%。部下は「あてはまる」は9・8%、「ややあてはまる」は36・2%。合計46・0%。合計43・3%の差だ。

 さらに、昇進昇格審査を通じて部下との信頼が強まったと見る上司は「あてはまる」が12・2%、「ややあてはまる」が41・5%と合計53・7%。半数を超えるが、部下は「あてはまる」は7・1%、「ややあてはまる」は22・8%と合計29・9と約3分の1。

 上司と部下が相互にコミュニケーション能力を磨くことは不可欠だ。調査はインターネットを使い、16年8月、3年以内に昇進試験を受けた部下をもつ管理職の会社員270人を対象に実施した。同年6月に行った部下に対する調査との比較をした。
                  

日刊工業新聞2017年5月2日
明豊
明豊 Ake Yutaka 取締役デジタルメディア事業担当
結果だけじゃく人に伝わるものがあります。

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