サクラクレパス「クーピー」のアパレル製品を企画。繊維商社も「モノからコトへ」
繊維専門商社の豊島(名古屋市中区、豊島半七社長、052・204・7711)は、「モノからコトへ」といった新たな動きを起こすことを狙った新規事業開発の部署「営業企画室」を2013年7月に設けた。同室は現在、社会的な課題に対し事業を通じて解決することで企業が持続的な成長を実現できるというCSV(共有価値の創造)活動や素材開発、ブランドライセンスなどに取り組んでいる。
「一言で説明すれば、営業ですぐ提案できるような基盤作り」。営業企画室の中村洋太郎氏は同室の活動をこう説明する。原糸、布、アパレル製品といった繊維関連の営業活動の中で付加価値になるようなコンテンツを提案することで、営業先が話に乗ってきやすくなるという。
具体的な取り組みの一つがCVSの活動「オーガビッツ」だ。この活動は2006年に始動し、同室が引き継いで発展させている。元々はコットン(綿)全体の1%しかない希少な綿の生産量を10%に引き上げることを目指し、ファッションブランドとコラボレートしたアパレル商品を販売する。その際、売り上げの一部をウミガメの保護やサクラの植樹といった活動を行うNPOに寄付することで社会貢献も兼ねる。いままで90を超えるブランドが参画している。
ブランドライセンスは20以上のブランドを扱う。例えばサクラクレパス(大阪市中央区)とのコラボレートでは、同社の名称や、定番商品「クーピー」などの色彩を使ったアパレルをセレクトショップのプライベートブランド(PV)などで展開する。豊島はアパレル関連へのブランド活用の許諾を得ており、ショップへライセンス製品を展開することで、新たな魅力を与えることに成功している。
サクラクレパスとは、アパレルにとって切り離せない「色」という共通点がある。また、消費者になじみのあるサクラクレパスの色やパッケージデザインとコレボレーションすることが面白いという判断で、協業に至った。主なターゲットは子供服。だが、大人向けのセレクトショップ系からも引き合いがあるという。親子服の企画として、レディスアパレルや通販からの引き合いも多い。
変わり種では仏ミュルーズ染織美術館が収蔵するプリント柄をさまざまな服に利用し新味を与える、といったこともしている。今後も「事業を円滑に進める材料として、新たな事業を生み出したい」(中村氏)という。
「一言で説明すれば、営業ですぐ提案できるような基盤作り」。営業企画室の中村洋太郎氏は同室の活動をこう説明する。原糸、布、アパレル製品といった繊維関連の営業活動の中で付加価値になるようなコンテンツを提案することで、営業先が話に乗ってきやすくなるという。
具体的な取り組みの一つがCVSの活動「オーガビッツ」だ。この活動は2006年に始動し、同室が引き継いで発展させている。元々はコットン(綿)全体の1%しかない希少な綿の生産量を10%に引き上げることを目指し、ファッションブランドとコラボレートしたアパレル商品を販売する。その際、売り上げの一部をウミガメの保護やサクラの植樹といった活動を行うNPOに寄付することで社会貢献も兼ねる。いままで90を超えるブランドが参画している。
ブランドライセンスは20以上のブランドを扱う。例えばサクラクレパス(大阪市中央区)とのコラボレートでは、同社の名称や、定番商品「クーピー」などの色彩を使ったアパレルをセレクトショップのプライベートブランド(PV)などで展開する。豊島はアパレル関連へのブランド活用の許諾を得ており、ショップへライセンス製品を展開することで、新たな魅力を与えることに成功している。
サクラクレパスとは、アパレルにとって切り離せない「色」という共通点がある。また、消費者になじみのあるサクラクレパスの色やパッケージデザインとコレボレーションすることが面白いという判断で、協業に至った。主なターゲットは子供服。だが、大人向けのセレクトショップ系からも引き合いがあるという。親子服の企画として、レディスアパレルや通販からの引き合いも多い。
変わり種では仏ミュルーズ染織美術館が収蔵するプリント柄をさまざまな服に利用し新味を与える、といったこともしている。今後も「事業を円滑に進める材料として、新たな事業を生み出したい」(中村氏)という。
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