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事故車や故障車もネットオークションで売れます!

イードリーマーが個人向け競売サイト開設
 イードリーマー(東京都渋谷区、山下亮社長)は、自動車関連業者を主な対象としてきた事故車・故障車・廃車専門のネットオークションサービスを、個人向けに本格展開する。出品料は無料で売り手と買い手が直接取引し、一定の手数料を利用者がイードリーマーに支払う。車の買い取り店や販売店を介さず個人間で直接取引をするため、中間コストが節約できる。月間300台の出品受け付けを目指す。

 車と車検証の写真を用意すれば、スマートフォンなどから専用のウェブサイト「リンカー ダイレクト オークション」に入りLINE、チャット、電話で出品できる。中間業者を介さないため、売り手にとっては高値売却、買い手にとっては安く購入できる可能性がある。

 事故車や故障車は同一車種でも破損状況が異なり、明確な相場は存在しない。このため複数の買い取り業者に見積もりを依頼する必要があり、手間がかかっていた。「エンジンがないとか車台が燃えたといったものを除き、現状有姿(今あるがままの状態)であれば基本的に売れない車はない」(山下社長)という。

 また、同社は一般の中古車を他社のネットオークションで売買する個人向けに、車の配送を仲介するサービスにも乗り出す。オークション利用者に代わり、契約先のレッカー業者・車専用の配送業者を手配する。同社は既に事業者向けの車配送仲介サービスを手がけているが、個人からの引き合いが増えているため、対象を広げる。
日刊工業新聞2017年3月20日
日刊工業新聞記者
日刊工業新聞記者
事故車や廃車になるような自動車の取引は、これまで相場が存在しない不透明な市場だったといいます。ネットオークションが参入し、どう変わっていくのか今後の推移を見極める必要がありそうです。また、一般の中古車もメルカリやヤフーで売買されていて、今後トラブルなどが出てこないか心配な面もあります。

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