ヨーグルトにチョコレートに抗うつの「meiji」!

明治HDが中計を発表、機能性商品を核に海外売上高の倍増狙う

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乳酸菌を配合した「明治プロビオヨーグルトPA―3」
 明治ホールディングス(HD)は18日、中期経営計画「STEP UP 17」を発表した。18年3月期に営業利益を640億円(15年3月期は515億円)、営業利益率は5%(同4・4%)、売上高は1兆2600億円(同1兆1611億円)に伸ばす。環境変化に耐えうる収益力強化とグローバル展開推進などを重視し、食品と薬品で優位性のある商品を強化。海外売上高も18年3月期は1040億円(同533億円)と倍増を狙う。

 海外の食品売上高は18年3月期に500億円(同303億円)を目指す。このうち中国は70億円から200億円へと約3倍増を狙う。松尾正彦社長は「日本市場の伸びだけで食べていけると思っていない」とし、成長案件があればM&A(合併・買収)も手がける考えを示した。食品は機能性ヨーグルトでR―1、LG―21、PA―3の3本柱確立とともに、チョコレートで健康機能性を追求。原料コスト高に対応した値上げ浸透を図り、低採算商品群を見直す。薬品は全身性抗菌剤市場でシェアを3位から2位、抗うつ剤市場でシェアを2位から1位へ向上を目指す。

 松尾社長は「投資家から、明治は国内はまずまずだが海外展開が弱いとしばしば指摘を受けてきた。自分も同感だ」とし、海外強化の姿勢を打ち出した。重点を置くのがアジア。中でも中国は「今まで基盤整備に大変苦労したが、今後は収穫期。これから伸ばせる」(同)という。健康志向の高まりで日本と同じように無糖や機能性商品が売れ始めており、ヨーグルトは無糖タイプを拡充し、アイスクリームも中高価格帯商品を充実させる。
(日刊工業新聞2015年05月19日 建設・エネルギー・生活面に加筆)

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 明治は消費者の健康志向の高まりを追い風に、機能性ヨーグルト事業の拡大を図る。プリン体を減らす効果がある乳酸菌を配合した「明治プロビオヨーグルトPA―3」を4月7日に発売するのをはじめ、同商品と売れ筋主力商品「R―1」「LG21」の3商品に“明治プロビオヨーグルト”の名称を冠し、健康機能性を強調するブランドとして売り場で展開する。アミノコラーゲン配合商品なども投入、2020年度のヨーグルト売上高2000億円(14年度見込みは1600億円強)の目標達成を目指す。

 ヨーグルトの13年度売上高は1546億円で、R―1など機能性ヨーグルトの売り上げは743億円。14年度の機能性ヨーグルト売り上げは820億円近くになる公算が大きく、伸び率もほぼ2ケタとヨーグルト全体の伸びより大きくなる。15年度もこうした傾向が続くと予想し、新たにプリン体を減らす効果がある乳酸菌商品の投入などで追加成長を目指す。

 4月に発売するPA―3はカップタイプとドリンクヨーグルトタイプの2種があり、消費税抜きの価格はともに129円。ビール業界ではプリン体をゼロにした発泡酒、第3のビール開発が盛んだが、明治の商品に含まれる乳酸菌はプリン体を消化したり、別のものに変質させることで無害化するなどの働きがあるという。

 痛風を気にする中高年男性の需要を見込み、年間30億円の売り上げ目標。アミノコラーゲンヨーグルトは魚由来のコラーゲンやミルクセラミド、アミノ酸などの成分を配合し、3月30日発売。これら商品発売を機に機能性乳酸菌のPRも強化する。

日刊工業新聞2015年04月20日 新製品面

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明豊
執行役員 DX担当
デジタルメディア局長

内需銘柄として昨年度は1年間で株価が2倍強上昇した。一方で今年7月には初めて海外IRを実施するという。この流れで海外売上高も2倍といきたいところ。

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