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成田空港ラウンジ、ロボットが食器を運ぶお手伝い

パナソニック、東京五輪・パラリンピックを照準に実証実験
 パナソニックは23日から成田国際空港(千葉県成田市)で、自立搬送ロボット「HOSPI(ホスピ)=写真」の実証実験を実施する。成田空港内のラウンジで食器をカウンターに運ぶ作業を担当させ、検証する。これにより、医療機関で導入されているホスピの用途拡大を狙う。2020年開催の東京五輪・パラリンピックを照準に入れ、生活支援ロボットとして空港や商業施設への普及を目指す。実施期間は27日までの5日間。

 空港などの混雑する空間ではスムーズに動作する技術と高い安全性の確立が欠かせない。実験では搭載するセンサーの性能を調べるほか、歩行者の動きを検知・予測し自身の動きを決定するアルゴリズムを検証する。

 ホスピは国内外の四つの病院で医薬品やカルテ、検体などの搬送に利用されている。また、ANAクラウンプラザホテル成田(千葉県成田市)では、18日までペットボトルの配布やバスの時刻案内について実証実験を行っている。

空港で働くロボットは他にも



羽田空港で、大量の荷物を中腰で上げ下ろしする作業…ロボ導入でどう変わった?(http://newswitch.jp/p/7159)

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日刊工業新聞2017年1月17日
昆梓紗
昆梓紗 Kon Azusa デジタルメディア局DX編集部 記者
空港は海外に向けた効率の良いアピールになるため、実証の場として好都合なのでしょう。

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