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ドコモとNEC、“もうかる水産業”で提携。スマホで養殖管理

稚魚数を正確に把握、エサのムダなくす
ドコモとNEC、“もうかる水産業”で提携。スマホで養殖管理

マグロやブリなどの養殖事業者を対象にサービスを提案する

 NTTドコモはNECと提携し、月内にも水産養殖業者の生産効率を高めるサービスの提供に乗り出す。養殖のいけすや水槽の稚魚の数をスマートフォンの画像認識技術を使って正確に把握し、最適なエサの量の算出や精度の高い販売計画策定に生かす。3年後に100社への導入を目指す。ドコモは携帯電話販売以外の事業を強化している。農林水産省はICTによる農林水産業の効率化を支援しており、ドコモも“もうかる水産業”の実現をサポートする。

 ドコモは、NEC子会社のNECソリューションイノベータ(東京都江東区)が開発したサービス「フィッシュカウンター」の販売で提携した。月額利用料は1端末当たり5万円(消費税抜き)程度で調整している。初期費用は別途かかる。

 養殖現場では仕入れた稚魚をパイプを通して水槽に移す。その際スマホの専用アプリケーション(応用ソフト)を用いて、パイプを流れる稚魚にスマホをかざし、自動で稚魚の数をカウントする。

 養殖の経費のうちエサ代は7割近くを占める。原料となる魚粉価格の高騰でエサ代は上昇傾向にあるが、コスト上昇分を末端価格に転嫁できていない。同システムで稚魚数を正確に把握できれば、エサのムダもなくせる。

 
日刊工業新聞2017年1月12日
明豊
明豊 Ake Yutaka 取締役ブランドコミュニケーション担当
ドコモは1次産業はIT化が進んでいなかった“未開の領域”と位置付けている。農業向けではスマホで遠隔地から水田の状況を確認するシステムを提供。畜産では親牛の体温を監視することで分娩や発情を検知してメールで知らせるシステムを販売し、現在までに導入数が1000件を超えているという。今後、事例を積み上げて売上高を中長期で数十億円程度に引き上げる計画。キャリアはなんだかんだ言いながら通信料ビジネスから脱却できない。ソリューションは成長できるだろうか。

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