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種子島の大型ガニ、東京へ渡る!?

希少なノコギリガザミを養殖、料亭などへ出荷計画
 商工中金上野支店は、鹿児島県の「島のタカラ」(西之表市)に3000万円を融資した。東京台東区で印刷業を営むタカラニコーの森勝幸社長が出身地の活性化と雇用の創出を目的に昨年6月、会社を設立し取り組んだノコギリガザミの養殖にめどがたち養殖場を設置するための資金融資。取れたカニは東京の料亭などに出荷する。

 ノコギリガザミは甲長130ミリメートル、甲幅200ミリメートルに達する大型の希少なカニ。味は濃厚で、美味とされる。岡山理科大学と種子島漁業協同組合の協力で昨年7月から養殖試験を開始、今回めどがつき本格的に事業展開することになった。

 秋以降、事業を徐々に本格化させ都内の料亭数軒と地元3店舗、および多く取れたときは地元に卸し、来年5月末までに数千万円程度売り上げる予定。大阪の料亭からも引き合いがあり、軌道に乗れば近畿圏への販売も行う。商工中金としてはこうした地域活性化に貢献する中小企業などを積極的に応援していく。
日刊工業新聞2015年05月21日 中小・ベンチャー・中小政策面
三苫能徳
三苫能徳 Mitoma Takanori 西部支社 記者
触ると切られそうな名前のカニですが、美しいバラにはトゲがあるとも言いますし、逆に食欲そそられます。

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