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「新国立競技場は日本の木材ブランディングにつながる」隈研吾氏インタビュー


ブランディングがあれば世界に打って出れる


 ―世界中で木を使う活動が広まっていく中で、「日本ならでは」を出していくには何が必要ですか。
 ブランディングみたいなものが必要になってくると思う。日本の木というのは、高い技術を持っていながら今までちゃんとしたブランディングができていなかった。そのため世界に出て行けなかったり、高い値段で売れなかったりしたことがすごく残念。

 社会的に価値があるんだということ、さらにブランディングがあると日本の木はもっと競争力を持って世界に打って出れると思います。

 ―そういう意味では新国立競技場はブランディングにも大きな役割を果たしますね。
 オリンピックというと必ずテレビに映るし、ブランディングのことはかなり意識していますね。

 ―ウッドデザイン賞のように、木を使う活動をPRするような取り組みが今後どのように広がっていけば生活者が木を使ってくれるようになるでしょうか。

 ウッドデザインはいろんな方が参加できます。個人でも木を使うことができるし、小さな会社でも木は挑戦しやすい分野。ウッドデザイン賞はみんなに開かれた賞で、ある種国民的イベントになっていったらいいなと思っています。


12月8日~10日東京ビッグサイトで開催される「エコプロ2016」内にて、「ウッドデザイン賞2016」展示会および表彰式が行われる。
・受賞作品の展示 8日(木)~10日(土)東1ホール
・表彰式 8日(木)13時30分~14時15分 メインステージ(東2ホール)
・シンポジウム、交流会 8日(木)15時~18時 会議棟レセプションホール
 http://wooddesign.jp
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昆梓紗
昆梓紗 Kon Azusa デジタルメディア局DX編集部 記者
隈氏は丹下健三氏が設計した国立代々木競技場を子供の頃に見て、建築家になろうと志したそうです。新国立競技場以外にも、木を印象的に使いながら心地よい空間を実現している隈氏。そこに込められた木への想いを知ることで、より新国立競技場の完成が楽しみになりました。

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