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LPガスヒートポンプやICTを積極的に導入し、質の高いみかんを

大場農園

肌で感じる空気感がよい


 じつは大場農園ではGHP導入の前に電気ヒートポンプ(EHP)を導入していた。しかし大場農園は作付面積が大きく出力が足りないと感じたことや、霜取りのための運転が必要なため思ったほど燃料代がマイナスにならなかったという。
 さらに導入した加温器によってみかんの質にも違いが出てきた。GHPは地面の方からハウス全体を暖めるので、使用したハウスのみかんは木の下部になったみかんでも濃く色づいた。しかしEHPではハウスの上から温風を送るので、木の上下で色むらができてしまったのだ。

 「また、今のところは感覚での話になってしまうのですが、EHPのハウス内は空気が乾燥するように感じました。GHPのハウスは肌で感じる空気感がよく、ハウス内で作業していても疲れないんです。みかんも疲れていない感じ。センサではそこまで数値の違いは出ていないのですが、輻射熱が影響しているのではないかと思います。今後詳しく検証していきたいと思います」。
 GHPでのハウス栽培は長年使い慣れた重油ボイラを使ったハウスでの栽培方法に似ている部分があり、導入も比較的スムーズに進んだという。

 重油ボイラからGHPへの置き換えにより、エネルギー使用量は約30%削減、年間CO2排出量も約30%削減された。現在ハウス加温機器の内訳は重油が60%、EHP30%、GHP10%。来年度までにGHPの割合を30%まで増やす計画だ。

 大場氏はGHP導入の他にもICTを積極的に導入している。温度、湿度、照度、CO2濃度のデータを記録。さらに独自でシステム構築を依頼し、スマートフォンと連携して異常な数値を示した時にはアラートを設定。ハウスにいない時でもハウス内の環境を常にチェックできるようにしている。データはみかんの出来と照らし合わせ検証し、翌年の作り方に反映させる。

<ハウス内の温度計>

 機器の導入だけでなく、試験的に1つの木になるみかんを増やし、生産性をとにかく高めた栽培を行ってみるなどの取り組みも行っている。ICTをうまく導入し、データをもとに長年培ってきた栽培技術をさらにブラッシュアップしていく。
 大場農園の、理想のハウスみかんづくりへの挑戦は続く。


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