アマゾン“仕分け大会”に参戦!三菱電、瞬時に形・素材を選別できる倉庫向けロボ開発
三菱電機はインターネット通販向け物流倉庫など、多様な荷物を扱う物流現場の商品棚詰めと取出し作業を担うピッキング(仕分け)ロボットを産学連携で開発した。人手作業のロボット置き換えに向けた研究開発の一環。大きさや形状、素材が異なる多様な荷物から指定商品を瞬時に選び、指定保管棚への詰めと、複数棚から指定品を探して取り出す作業ができる。
三菱電機は、ドイツで1日から2日間の日程で始まる米アマゾン主催のロボットによる仕分け作業を競う大会に参戦し、優勝を狙う。開発ロボの製品化時期は未定だが、実用化に向けて物流関連事業者との議論はすでに始まっている。
三菱電機の製造業向け産業ロボと色・立体情報を検知するセンサー技術、中部大学と中京大学が持つ認識技術などを融合した。高精度な仕分け作業に加え、失敗時は取り出し品を元に戻して再チャレンジするなど、人間同様の動作ができる。
棚の奥まで見て複数の荷物から指定品を探し、手前に荷物があればどけて指定品を取り出す。つかんだ荷物が指定品と違う可能性があれば、仮置き台で再確認し、異なれば戻す。つかみ損ねも検知する。
荷物保持は2本指でつかむ機構と、吸着保持する機構の2種類を使い分け、多様な素材、形状、置き方に対応。透明袋に入ったり、黒色の製品、鏡面仕様など、識別が難しい製品も精度良く認識できる工夫を加えている。
「アマゾンピッキングチャレンジ」で戦う。本やぬいぐるみ、ボール、衣服など、38種50個の荷物から指定品を探し、3列4段棚に詰める作業と、同棚からの指定品を取り出す2種目。それぞれ15分間で指定品12個の正確な仕分けを行う。ロボット業界を牽引(けん)する大学や企業ら16チームが競う。
三菱電機は、ドイツで1日から2日間の日程で始まる米アマゾン主催のロボットによる仕分け作業を競う大会に参戦し、優勝を狙う。開発ロボの製品化時期は未定だが、実用化に向けて物流関連事業者との議論はすでに始まっている。
三菱電機の製造業向け産業ロボと色・立体情報を検知するセンサー技術、中部大学と中京大学が持つ認識技術などを融合した。高精度な仕分け作業に加え、失敗時は取り出し品を元に戻して再チャレンジするなど、人間同様の動作ができる。
棚の奥まで見て複数の荷物から指定品を探し、手前に荷物があればどけて指定品を取り出す。つかんだ荷物が指定品と違う可能性があれば、仮置き台で再確認し、異なれば戻す。つかみ損ねも検知する。
荷物保持は2本指でつかむ機構と、吸着保持する機構の2種類を使い分け、多様な素材、形状、置き方に対応。透明袋に入ったり、黒色の製品、鏡面仕様など、識別が難しい製品も精度良く認識できる工夫を加えている。
「アマゾンピッキングチャレンジ」で戦う。本やぬいぐるみ、ボール、衣服など、38種50個の荷物から指定品を探し、3列4段棚に詰める作業と、同棚からの指定品を取り出す2種目。それぞれ15分間で指定品12個の正確な仕分けを行う。ロボット業界を牽引(けん)する大学や企業ら16チームが競う。
日刊工業新聞2016年7月1日 機械・航空機 2面