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ハンドル操作に応じてエンジンのトルクを制御、マツダの新技術とは

同乗者が快適に
ハンドル操作に応じてエンジンのトルクを制御、マツダの新技術とは

急なカーブを回る際(下)、G―ベクタリング・コントロール搭載車(左上)のほうが、同乗者のふらつきが少ない

 マツダはハンドル操作に応じてエンジンのトルクを制御し、走行安定性を高める技術を開発した。直線だけでなく、カーブや悪路でも速度を微調整してハンドルのふらつきを抑え、ドライバー、同乗者ともに長時間のドライブでも疲れにくい。今夏発売の車種から搭載する。

 新技術「G―ベクタリング・コントロール」は、神奈川工科大学と共同で開発した。ステアリングとエンジンを電気的に連動し、ハンドルの回転角度に合わせ、トルクを制御する。ハードウエアの変更はなく、ソフトウエアのアルゴリズムに着目して開発したため、搭載車の価格面における影響は少ないという。

 カーブの曲がりはじめではハンドルが回転したことを検知してトルクを抑え、減速しつつ、前輪に荷重がかかるようにする。カーブが終わりにさしかかると、ハンドルが元の位置に戻るにつれてトルクを高め、後輪に荷重をかけて加速し、発進しやすくする。
明豊
明豊 Ake Yutaka 取締役デジタルメディア事業担当
この技術を実現できた1つがECUでの統合制御。ステアリング操舵角やエンジンの制御も1つのECUで行なっているという。マツダのソフトウエア技術もかなり蓄積されているようだ。量産準備が整っているとのこと。新たなスカイアクティブ技術が少しずつ見えてきた。

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