日本電産、設備投資1100億円で車載向け攻める

スマホ向け触覚デバイス。「ハイリスク・ハイリターンと分かった。次のモデルで取り戻す」(永守会長)

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永守会長兼社長
 日本電産は25日、2017年3月期の設備投資額を車載向け中心に増やし、前期比約300億円増の1100億円とすると発表した。電動パワーステアリングや電動ブレーキなど向けの受注が好調なため、メキシコ、ポーランド、インドで生産能力を増強する。

 永守重信会長兼社長は、「車載、産業向けは、M&Aなしでも20年までに(売上高を)1兆円にする」と、強気な姿勢を示した。16年3月期は売上高1兆1782億円の約半分、5547億円を「車載および家電・商業・産業用」が占める。5―6月に買収予定のルーマニアの家電モーターメーカーでも、欧州で伸びている車載部品の生産を検討する。

 一方で、新たに注力分野に加えたスマートフォン向け触覚デバイスは、米アップルの減産の影響で16年1―3月期は落ち込んだ。永守会長は「ハイリスク・ハイリターンであることが分かった。次のモデルで取り戻す」と意気込んだ。

シャープの大西元副社長を顧問に


 日本電産は25日、5月1日付でシャープの大西徹夫顧問(元副社長)を顧問に迎えると発表した。シャープからは元社長の片山幹雄氏など多数の幹部を受け入れている。永守重信会長兼社長は大西氏の管理部門、海外部門の経歴を評価し、「日本電産でもう一回、花を咲かせてくれる」と期待を語った。

日刊工業新聞2016年4月26日

COMMENT

明豊
執行役員 DX担当
デジタルメディア局長

永守さん昨日の会見で半導体大手ルネサスへの関心を示し「買う可能性はある」と話した。ただルネサスは日本電産の副社長だった呉氏を6月末に社長兼CEOとして迎え入れることを決めた。呉氏は昨年、日本電産を突然辞任、永守さんと袂を分かつことになった。「呉人事」からみて、ルネサスの筆頭株主である産業革新機構は、日本電産への売却はひとまず「ノー」というメッセージだろう。 ところでシャープの大西さんの人事。シャープの人材をスカウトするのはいいが、大幹部を要職に就ける(本人が引き受ける)というのは、シャープ社員はもうどん引きである。

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