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高い遅延回復効果…東京メトロが地下鉄で日本初導入、丸ノ内線に「無線式列車制御システム」

東京メトロは無線式列車制御システム(CBTC)を導入し、丸ノ内線の全線で使用を始めた。CBTCは既存のシステムよりも列車間の間隔を短くすることができるようになり、高い遅延回復効果が得られる。また軌道回路に起因する輸送障害を減らせるなど運行の安定性向上につながる。地下鉄でCBTCを導入するのは日本で初めてとなる。

CBTCは無線通信技術を利用する信号保安システムの一つ。先行列車の位置などから後続列車が走行可能な位置を算出し、無線を介して後続列車に伝え、後続列車は自ら走行可能な速度を計算して運行を制御する。CBTCを導入するのは丸ノ内線の池袋―荻窪間の24・2キロメートルと、中野坂上―方南町間の3・2キロメートルの合計27・4キロメートルの区間となる。

日刊工業新聞 2024年12月23日

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