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トヨタ向け特化…デルタC&S、シート表皮生産で新棟

トヨタ向け特化…デルタC&S、シート表皮生産で新棟

立地計画認定書を手にする宮田浩社長(中央)と丸山達也島根県知事(左)、石飛厚志雲南市長(右)

デルタ・シー・アンド・エス(島根県浜田市、宮田浩社長)は、雲南工場(同県雲南市)に新棟を増設した。ミシンや裁断機を導入して雲南工場のレザーシート表皮の生産能力を3割増の日産250台とする。建屋・設備の投資額は約3億円。浜田本社工場との間で生産を再編し、2025年夏にも本格稼働する。24年6月期の売上高は30億円で、27年6月期に同36億円まで引き上げる。

同社は、マツダに自動車用シートを納入するデルタ工業(広島県府中町)子会社で、レザーシートの表皮を製造している。トヨタ紡織からトヨタ車向けの新規受注があり、雲南工場を同社納入品に特化させて、裁断からの一貫生産体制を築く。

縫製工程は自動化が難しく労働集約型で常用・パート合わせて55人の雇用増を見込む。島根県、雲南市と立地協定を締結し、丸山達也県知事は「女性の雇用が進むのはありがたい」と謝辞を述べた。宮田社長は「海外のマザープラントとして、モノづくりをしっかりできるよう努めたい」と納入先との共創を通じた技術力・提案力の向上に意欲を示した。


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日刊工業新聞 2024年12月18日

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