三菱電機、電動車向け「SiCパワー半導体チップ」開発
三菱電機は電気自動車(EV)など、電動車(xEV)向けに炭化ケイ素(SiC)金属酸化膜半導体電界効果トランジスタ(MOSFET)チップのサンプル提供を始めた。同社はパワー半導体モジュールに注力しているが、自動車向けではチップを使い、一部モジュールを内製化したいなど要望が多様化してきていることから、製品ラインアップを広げる。
同パワー半導体チップは三菱電機独自構造のトレンチ型を採用し、従来のプレーナー型に比べ電力損失を約50%低減した。インバーターの性能向上につなげ、xEVの航続距離延伸に貢献する。価格は個別見積もり。
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日刊工業新聞 2024年11月18日