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シャープの4-9月期、営業黒字に転換の要因

シャープの4-9月期、営業黒字に転換の要因

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シャープが12日発表した2024年4―9月期連結決算は、営業損益が4億円の黒字(前年同期は58億円の赤字)に転換した。液晶パネル事業などの構造改革で経費が減り、複合機やパソコンの販売が好調だった。当期利益は前年同期比4・6倍の229億円。政策保有株式などの売却で大幅に増益となった。25年3月期業績予想は5月公表を据え置いた。

単位億円、増減率%、下段通期見通し、▼は赤字・マイナス。配当がある場合の上段カッコ内は前の期の実績、下段通期見通し

白物家電などのスマートライフ&エナジー事業は売上高が前年同期からほぼ横ばい。複合機などのスマートオフィス事業は増収営業増益で、売上高は前年同期比21・4%増の3296億円だった。国内におけるパソコンの販売や、日本・欧州での複合機販売が好調だった。

大型液晶パネル生産の堺工場と関連施設を人工知能(AIデータセンター向けに提供する計画は「ソフトバンクとは12月をめどに(契約を)結んでいきたい。KDDIにも25年度中に立ち上げたいという意向に全力で協力していく」(沖津雅浩社長)とした。


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日刊工業新聞 2024年11月13日

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