大卒1-3年の若手社員、過半数が離職意思…「賃金低い」訴え
産業能率大学総合研究所が大学卒業後1―3年の若手社員・職員を対象に実施した意識調査で、離職意思の有無を問う設問「現在の勤務先にずっと勤めていたい」に、過半数が否定的な回答を選んだ。選択肢は「全くあてはまらない」「あてはまらない」「あまりあてはまらない」「少しあてはまる」「あてはまる」「よくあてはまる」の6段階。否定的な「あてはまらない」という文言を含む三つ回答の合計は51・5%だった。
また、それに続く設問「機会があれば他の会社に転職してみたい」には、肯定的な「あてはまる」という文言を含む三つ回答の合計が64・0%。多くの若手社員が転職を念頭に置いている実態が浮き彫りになった。
最初の設問で離職意思を有していることが分かった回答者に理由を尋ねたところ、複数回答で「賃金が低い」39・1%、「肉体的・精神的負担が大きい」26・3%、「仕事内容が自分に向いていない」21・2%が上位を占めた。
同調査は8月1―7日に、インターネットで実施。758人(男性224人、女性531人、その他3人)の有効回答を得た。
日刊工業新聞 2024年10月31日