3時間で高速充電、古河ユニックが投入した電動ミニクレーンの機能
古河ユニック(東京都千代田区、山川賢司社長)は、欧州で充電式リチウムイオン電池(LiB)を搭載したミニ・クローラークレーン「UM325C=写真」を発売した。鉛電池ではないため約3時間で高速充電でき、使い勝手を向上させた。起立式コラムポストの折り畳み機構で、コンパクトな格納形態と十分な地上揚程を実現した。
従来の電動ミニ・クローラークレーンは鉛電池を使用しており、充電に5時間近く必要だった。今回、LiBの搭載により充電時間を短縮。また走行時の車幅を一般的なドアを通過できる750ミリメートルに抑えたことで、地下道や屋内、狭い場所などに移動できる。
走行やクレーン操作はラジコン送信機で遠隔操作が可能。アウトリガの張り出し状態やクレーンの作業姿勢に応じて定格荷重を自動で切り替える機能により、作業者の安全を確保する。オプションの油圧チルト式ジブを装着すれば、最大地上高17・7メートル、最大作業半径15・6メートルまでクレーン作業ができる。
日刊工業新聞 2024年10月23日