加藤製作所が投入、アジア市場に特化「70トン吊りラフテレーンクレーン」の仕様
加藤製作所はアジア市場向けの70トン吊りラフテレーンクレーン(写真)を10月下旬に発売する。市場ニーズに合わせて堅牢性を確保する一方、低コスト化を実現した。「ティア3」相当の排ガス規制に対応した米カミンズ製エンジン「QSL9」を搭載。年間30台程度の販売を目指す。
アジア市場に特化した製品で、市場特性に合わせて開発した。例えば日本での70トン吊りクレーン車は3軸構造でタイヤ6個が一般的だが、今回の製品は安全性を確保した上で2軸構造タイヤ4個の仕様とした。ブームの長さは10―44・5メートル。茨城工場(茨城県五霞町)で生産する。
主に代理店を通じて現地の建設会社に販売する。引き合いが強く、5―6台の受注内定があるという。台湾やインドネシア、シンガポールなどを中心に拡販する。加藤製作所は今後も市場特性に合わせた建機需要に柔軟に対応していく。
日刊工業新聞 2024年10月17日