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長距離ミサイル研究開発・量産などに9700億円…防衛省の概算要求、防衛力を抜本的強化

防衛省は2025年度予算で防衛力の抜本的強化の実現に向け、長距離ミサイル研究開発や量産などのスタンド・オフ防衛能力整備に9700億円、無人アセット防衛能力関係に1032億円、防衛生産基盤の強化関係に1012億円、研究開発関係に2342億円(他分野の開発も含めた場合は6596億円)をそれぞれ盛り込んだ。

英国、イタリアと共同開発する次期戦闘機には1127億円を計上。ステルス戦闘機の「F―35A」は8機分で1249億円、「F―35B」は3機分の608億円を充てた。

防衛装備品の生産基盤強化のための体制整備事業には321億円を要求した。内訳は供給網の強靱(きょうじん)化で12億円、製造工程効率化で250億円、サイバーセキュリティー強化で24億円、事業承継で35億円。

研究開発では無人機用ネットワーク戦闘システムの研究に38億円、潜水艦に搭載可能な垂直誘導弾発射システム研究に300億円を盛り込んだ。

25年度予算の概算要求の総額は、24年度当初予算比7・4%増の8兆5389億円で過去最大。

日刊工業新聞 2024年09月02日

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