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全方位からゲーム音、ソニーが提供する立体音響開発支援ソフトの効果

全方位からゲーム音、ソニーが提供する立体音響開発支援ソフトの効果

ソニーはスマホなどでの立体音響のゲーム音開発を支援する(イメージ)

ソニーグループのソニーは立体音響技術により、全方位からゲーム音を出すゲームソフトの開発を支援するソフトウエアの提供をゲーム会社向けに開始した。立体音響に対応した3次元(3D)ゲームが増え、ヘッドホンをつけた遊び方が定着する中、ヘッドホンで再生可能な立体音響のゲーム音開発を支援する。

カナダのソフトウエア会社であるオーディオキネティックの立体音響開発ソフト「ワイズ」に、ソニーが開発したソフトウエアが拡張機能として採用された。

従来、3Dゲームなどで使う立体音響をヘッドホンで再生するには、信号処理のためゲームを遊ぶハード機に高い処理能力が求められていた。ソニーのソフトウエアにより、信号処理の効率化が可能になり、ハード機への負荷を低減した。このため、スマートフォンや携帯ゲーム機など処理能力の高くない機器でも、上方や後方から鳴る音の位置感覚が伝わるなど、没入感のある立体的なゲーム音を楽しむことができる。

ワイズは日本だけでなく、米英中などさまざまな企業や開発スタジオで使用されおり、日本企業ではコロプラやスクウェア・エニックスなどが採用する。

日刊工業新聞 2024年8月22日

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