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三菱地所レジがマンション販売にAI、営業力は強化できるか

三菱地所レジがマンション販売にAI、営業力は強化できるか

実証実験での打ち合わせ風景

三菱地所レジデンス(東京都千代田区、宮島正治社長)は、新築マンションの販売で人工知能(AI)を活用した実証実験を開始した。Umee Technologies(東京都調布市)が手がける営業支援システムを導入。高精度の文字起こしによる商談記録の作成やデータ化によるAI解析を通じて営業力の強化を図るとともに、顧客ロイヤルティーの向上につなげる。

東京都と神奈川県の2物件で実証実験を始めた。従来は見えにくかった顧客のニーズに沿った商談の内容を、AIの解析データによって見える化。販売担当者同士がこれらのデータを基に意見交換を行うことで成功パターンを共有し、チーム内のコミュニケーション活発化や学習機会の創出といった効果を引き出していく考え。

商談記録の顧客データベースへの入力業務などの効率化も見込んでいる。今後は2物件での実証実験の結果を踏まえ、営業支援システムの導入物件数の拡大や、商談記録に加えて電話やメール内容などデータも活用し、顧客ロイヤルティーの一層の向上を目指す。

日刊工業新聞 2024年07月29日

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