ダイキン工業は３日、２０２４年度の家庭用ルームエアコンの世界生産台数が過去最高の約８８３万台になるとの見通しを明らかにした。２３年度は欧州や中国の景気後退で伸び悩んだが、回復に転じるとみる。成長市場と位置付けるインドでは２４年度に１００万台以上の生産を見込む。

ルームエアコンの生産拠点である滋賀製作所（滋賀県草津市）では２４年度、室外機ベースで１１６万台のルームエアコンの生産を計画する。

ダイキンは空調関連の生産拠点を世界全体で約９０カ所構える。中国やインドネシアなどでは新工場の稼働も予定。国内工場はマザー工場と位置付け、ロウ付けなどの新技術を開発して世界の拠点に展開する役割を担う。