ニュースイッチ

畑作耕起時間3分の1に…井関農機が投入、中型トラクター用装着作業機の効果

畑作耕起時間3分の1に…井関農機が投入、中型トラクター用装着作業機の効果

中型トラクターに取り付ける作業機

井関農機は畑作の耕起作業や播種床作り向けに、中型トラクターに装着する作業機「ディスクハローID2000」を発売した。2列の花形の金属部品(ディスク)がトラクターの走行に合わせて回転しながら畑の土を掘り起こし、粉砕する。さらにローラーの突起部分で破砕して土壌を細かくし、鎮圧する。耕運作業機のロータリーに比べて作業時間を最大3分の1に、耕作面積に対する消費燃料を約4分の1に削減できる。

消費税込みの価格は140万9100円。大豆や麦をはじめとする大規模畑作農家に拡販する。

作業幅が2000ミリメートル、作業速度が毎時約8キロ―10キロメートルで高速作業が可能。トラクター走行のけん引により作業を行うため動力が不要で、トラクター動力を使うロータリーに近い作業を行える。

花形ディスクの直径は560ミリメートルで、回転により深さ15センチ程度まで土を掘り起こす。大口径のため、残渣(ざんさ)物などが詰まって作業ができなくなるリスクが軽減される。

花形ディスクは耐久性が高く、従来のロータリー刃のように頻繁に交換する必要がなく、交換作業の時間も省ける。また未耕地の除草機としても使用でき、除草剤の節約も見込める。

日刊工業新聞 2024年6月27日

編集部のおすすめ