重量約2分の1…デンソーと京セラが実証する「軽量太陽光発電」の可能性
デンソーは11日、京セラと共同で「軽量太陽光発電システム」の実証実験を実施すると発表した。一般的な太陽光発電パネルに比べ重量が約2分の1となる軽量太陽光発電システムをデンソーの西尾製作所(愛知県西尾市)の屋上に設置する。実証期間は10月から2025年9月まで。デンソーは25年度から同システムの国内工場への本格的な展開も視野に入れる。
京セラの軽量太陽光発電パネルを活用し、両社で信頼性や発電量の最大化、最適な設計を検証する。西尾製作所の一部工場の屋根(約360平方メートル)に同システムを設置(イメージ)。既存工場で自家発電率を高めることを目指す。
デンソーが持つ国内工場の屋根の総面積は約150万平方メートル。ここに太陽光パネルを設置すると、同社が太陽光により取得できる発電量は現状比約7倍になる。ただ、既存の建屋は太陽光発電システムの荷重に耐えられないため、軽量な太陽光発電が必要になる。
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日刊工業新聞 2024年6月12日