三菱自動車が欧州で投入、小型スポーツSUV「ASX」で改良した機能
三菱自動車は、小型スポーツ多目的車(SUV)「ASX」を大幅改良して欧州で6月に販売する。フロントデザインを一新し、コネクティッド機能や安全機能を追加した。ハイブリッドEV(HEV)モデルやマイルドハイブリッドモデル、ガソリンエンジンモデルを設定した。
バンパー中央をブラック塗装し、立体的なシルバーのロゴモチーフをフロントに施すことで力強く、堅牢な印象とした。室内には10.4インチのスマートフォン連携ディスプレイオーディオを採用したほか、Googleアシスタントによる車内の温度調整や音楽再生などが利用できる。また、新開発のモバイルアプリ「My Mitsubishi Motors」によってスマートフォンからの駐車位置の確認などをできるようにした。
安全機能では、駐車可能位置を自動で検知し、車庫入れや縦列駐車を支援するパークアシストや、車両周囲の障害物などの確認を補助するアラウンドビューモニターなどを備えた。
HEVモデルでは駆動用と発電用の二つのモーターを搭載したほか、バッテリー残量を温存しながら走行する「Eセーブ」モードを新たに採用した。急坂などモーターによるエンジンのアシストが必要な場面に備えて、電池残量を40%以上に保つことができる。マイルドハイブリットモデルは排気量1300㏄のガソリンエンジン、ガソリンエンジンモデルは1000㏄のエンジンと6速の手動変速機(MT)を採用した。
同車は、仏ルノーからOEM供給を受ける小型車向け車台「CMF-B」を採用する。2024年5月からスペインのルノー社バリャドリード工場で生産を開始する。
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