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「新車販売」4ヶ月連続減、ダイハツ生産・出荷再開で販売減少は底を打つか

日本自動車販売協会連合会(自販連)と全国軽自動車協会連合会(全軽自協)が1日まとめた4月の新車販売台数は、前年同月比11・2%減の31万346台で、4カ月連続の減少となった。減少率は3月の同21・1%減より縮小した。認証不正問題による出荷停止が続いていたダイハツ工業は4月、国土交通省から全ての現行生産車種の出荷停止指示が解除された。生産・出荷の再開により、販売台数減少の底を打つかが今後の焦点だ。

4月の新車販売台数

登録車は前年同月比5・7%減の20万7536台だった。このうち乗用車は同5・9%減の18万1633台となり、ホンダスズキを除く7ブランドが前年同月を下回った。自販連はダイハツやトヨタ自動車などの出荷停止対象となった車種について「部品調達の調整ができ、生産再開がスムーズに進めば台数も徐々に上向くのではないか」と見通す。

貨物車は同4・7%減の2万5221台。UDトラックスを除く3ブランドが前年同月を上回った。観光や人の往来がコロナ禍前の状況に戻りつつある中、バスは同45・1%増の682台に伸びた。

軽自動車のメーカー別ではスズキ、三菱自動車日産自動車を除く5ブランドが前年同月を下回った。認証不正の影響が大きいダイハツは同66・5%減の1万6399台と大幅減が続いたが、2月の同81・6%減、3月の同77・1%減に比べると減少率は改善した。

5月以降について全軽自協は「ダイハツの出荷停止車種の基準適合性の確認が済み、生産・出荷再開で今後の伸びが期待される」と説明。ただ、4月もマイナスが継続したこともあり「影響がいつまで続くのか判断しにくい状況で、見通しを出せる状況にない」との見解を示した。


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日刊工業新聞 2023年月5月2日

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