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システム化により、本場のナポリピッツァをワンコイン以下で提供!

Japan Venture Award 2016 中小企業庁長官賞受賞 遠藤商事・Holdings.
システム化により、本場のナポリピッツァをワンコイン以下で提供!

遠藤優介社長

 

宣伝効果も絶大


 企業として基盤を確立できた立役者の一人が、広報を担当するCOOの續大輔氏だ。もともと遠藤氏の店の常連客だったが、意気投合し同社の立ち上げに加わった。映画配給会社の宣伝担当だった経歴を生かし、店の知名度を上げるためSNSを活用したところ開店当初から100人以上が並ぶように。

 「世間に訴えかけるわかりやすいビジョンを打ち出そうと、『当初、マクドナルドのようなピッツァ屋というキャッチフレーズを打ち出し、『一生無料』などのキャンペーンを行っていきました」(續氏)。
 その話題性と店の繁盛ぶりは、募集していないにもかかわらず開店2、3カ月でフランチャイズ契約を結びたいという声が寄せられるほどだった。「自分の想いを企画書に落とし込んでくれたり、自分にない経営力を持ってきてくれた」と、遠藤氏は振り返る。

失敗は成功のエサ


 現在ピッツァをはじめ7ブランド86店舗を国内外で展開。新店舗のキックオフには遠藤氏が必ず参加し、月1回の定例会には遠藤氏を含めた本社社員が顔を出す。「気持ちを共有することが大切。これは海外でも同じ」。
 現在海外は5店舗展開。国内外合わせて2016年末までに新規出店50店舗、3年後までには500店舗を達成を目指す。「そこからがやっとスタートライン」と遠藤氏は意気込む。

 店舗を回って現場の声を聞き、至らない点があればすぐに現場指導に落とし込む。「今までを振り返ると失敗が圧倒的に多いが、失敗がなければ何が良いかは分からない。失敗は成功のエサみたいなもんです」。

 現場の声を聞いてきた中で誕生したメニューが、3月より販売開始した「PIZZA OFF(ピッツァオフ)」シリーズだ。第一弾は「ハイオメガベジィピッツァ」で、生地にチアシードを練り込み、一日の食物繊維を一枚で摂取できるようにした。ピッツァはカロリーや糖質が高いというイメージを払しょくするべく、カロリーを抑え、糖質はご飯一杯分より少ない。今後も生パスタなど、体にいい商品を提供していくという。
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昆梓紗
昆梓紗 Kon Azusa デジタルメディア局DX編集部 記者
やると決めたら徹底的にやり込む。気持ちの面と合理性両方の思考をバランスよく持ち、明るくさばけた人柄の遠藤社長。その魅力と志に共感した従業員が集まりチーム一丸となって目標に向かっている点が、成長のカギのように思いました。

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