ニュースイッチ

延べ床面積2.3万㎡…日本ゼオンが共創イノベ拠点、リチウム電池材料を拡充

延べ床面積2.3万㎡…日本ゼオンが共創イノベ拠点、リチウム電池材料を拡充

共創イノベーション施設のイメージ

日本ゼオンは川崎工場(川崎市川崎区)と総合開発センター(同)の敷地に「共創イノベーション施設」を建設する。同工場を“研究開発型工場”と位置付け、顧客や連携先との新製品開発を加速する。新施設の敷地面積は約4000平方メートルで、建屋の延べ床面積は2万3000平方メートル(地上8階建て)。2024年秋に着工し、26年度の竣工を目指す。投資額は非公表。

新施設は工場と研究室の従業員が同一フロアで働き、社外の関係者とも交流しやすい構造にする。羽田空港に近い同工場の周辺ではライフサイエンス関連企業の集積が進んでおり、協働によるイノベーション(技術革新)を図る拠点として整備する。

竣工後に注力するリチウムイオン電池(LiB)向け材料開発では強みの電池評価・解析技術を駆使し、信頼性の高い環境で顧客課題の早期発見などに取り組む。日本ゼオンがLiBの電極を作る現行方法に代わるものとして技術を確立した「ドライ成形法」のプロセスや材料開発も行う。太陽光発電や高効率設備の導入により省エネルギー化も進める。

日刊工業新聞 2024年4月25日

編集部のおすすめ