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自動車金型・航空部品に対応…三菱電機が投入、中大形放電加工機の性能

三菱電機は自動車向けの大型金型やエネルギー・航空機分野の部品製造に対応する中大形の形彫放電加工機「SG70=写真」を発売した。移動量はX軸が1000ミリメートル、Y軸が700ミリメートル、Z軸が500ミリメートルで、同社の汎用形彫放電加工機の中では対応できる加工対象物(ワーク)が最も大きい。定価は消費税込みで4000万円。初年度は20台程度の販売を見込む。

機械の近くで作業しやすい三面自動昇降式加工槽を備え、自動車部品メーカーや金型メーカーに販売する。三菱電機の人工知能(AI)技術「マイサート」を搭載しており、加工状態に合わせて条件を自動で調整する機能を備える。オペレーターの能力による仕上がりのバラつきを減らし、効率的に加工できる。

発電機のタービンや、アルミニウムダイカストで車体構造を一体成形する電気自動車(EV)の「ギガキャスト」向けで今後、EV部品などの金型需要が拡大する見込み。放電加工はチタンやインコネルなど難削材の加工に向く。


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日刊工業新聞 2024年04月23日

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