わずか6時間で設置…ペロブスカイト太陽電池、倉庫壁面で実証
積水化学工業はセンコーグループホールディングス(HD)などと共同で、倉庫の壁面にフィルム型ペロブスカイト太陽電池を設置する実証実験を始めた。茨城県古河市の「センコー茨城支店 茨城PDセンター」内に、1メートル四方のペロブスカイト太陽電池を16枚取り付けた。今後1年をかけて、発電能力や耐候性、耐風性を検証する。
積水化学が開発を進めるフィルム型ペロブスカイト太陽電池は柔軟で軽く、既存の太陽電池では難しい外壁や、耐荷重の小さい屋根などにも設置できる点が特徴。倉庫や工場の壁は太陽光発電のポテンシャルが大きいとされており、実証実験を通し設置方法も確立する。今回は新たな簡易設置法を採用しており、施工準備から配線収納まで6時間で完了したという。
日刊工業新聞 2024年04月02日