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三菱電機が20年ぶり人事制度刷新、6000人対象にジョブ型雇用導入

三菱電機は12日、4月から管理職や高度専門人材約6000人を対象に、職務内容を明確化して成果によって評価する「ジョブ型雇用」を導入すると発表した。併せて一般社員には昇進試験を撤廃して優秀な若手の登用を促し、企業競争力を高めていく。人事制度の全面的な刷新は約20年ぶりだという。

新制度では、管理職を対象に「マネジメントコース」を創設する。5000超のポジションを職務価値や職責などを基準に、6段階で評価する。また、知識やスキルなど高度な専門性を持つ人材には新たに「エキスパートコース」を設け、同じく6段階で評価する。

一般社員を対象にする「プロフェッショナルコース」では、昇進試験を廃止することで、優秀な人材を早期に管理職へと登用できるようにする。

また、評価制度では評価軸を成果評価、行動評価の2軸へ明確化し、評価の透明性・納得性を向上させる。報酬制度も刷新し、賞与については部門の事業業績などに基づいて支給されていた加算部分を廃止し、個人の総合評価だけで賞与額を決定する仕組みとした。


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日刊工業新聞 2024年03月13日

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