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「単なる復活ではない」…JALが13年ぶり貨物専用機の狙い

日本航空(JAL)は、13年ぶりとなる自社貨物専用機(フレイター)の運航を開始した。成田空港を中核拠点に東アジア地域で運航する。世界トップの物流企業の独DHLエクスプレスとの長期契約のもと、DHLの急成長する国際エクスプレス輸送やeコマース輸送の荷物を運ぶことで安定需要を確保し、成長を目指す。

JALの木藤祐一郎執行役員(写真左)は「単なるフレイターの復活ではない。強力なパートナーとの協業でリスクを抑え、成長市場に果敢に挑戦する」と語った。需要悪化時もDHLの貨物輸送で一定の需要を確保できる。フレイター復活の決断にはDHLとの交渉が「後押しになった」という。

DHLジャパンのトニー・カーン社長(同右)は「DHLは世界中で品質を第一にしている」と語り、高い輸送品質を誇るJALとの連携を喜んだ。

フレイターはボーイング767―300ER型機を改修した機材で、2025年度までに3機を導入する。

日刊工業新聞 2024年02月20日

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