JR九州が運行へ、新観光列車「特急かんぱち・いちろく」のデザイン
JR九州は春に久大本線で運行開始予定の観光列車「特急かんぱち・いちろく」の内外装デザインを決めた。内装は沿線となる福岡と大分の風土をモチーフに両県産の杉材を多用する。外観はつやのある黒を基調にし、全3両の側面全体には金色のラインで路線図や37駅をあしらう。デザインは建築設計などを手がけるIFOO(イフー、鹿児島市)が担当する。
1号車の車内は大分・別府をイメージした赤、3号車は福岡・久留米を想起する緑などをそれぞれベースにした。2号車は共用スペース「ラウンジ杉」として、樹齢約250年の杉の一枚板で長さ8メートルのカウンターをしつらえる(イメージ)。
「かんぱち・いちろく」は博多―別府間を5時間弱かけて走り、車内で食事や地酒を提供する。列車名は久大本線に縁の深い地元の名士2氏から取った。
日刊工業新聞 2024年02月22日