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オフィス好調、物流落ち着き、マンション鈍化…2016年不動産動向

大手各社の業績好調
オフィス好調、物流落ち着き、マンション鈍化…2016年不動産動向

東京都心5区(千代田・中央・港・新宿・渋谷)の空室率と平均賃料の推移


大手町で大規模複合施設―三井不動産


 三井不動産は5月に三井物産と共同で進めている大手町1丁目2番地区の一体開発を着工する。三井物産の本社社屋の建て替えとともに両社共同で大規模複合オフィスビルを建築する計画で、皇居に面した立地ならではの緑豊かな環境を際立たせる空間づくりなどが期待されている。

 完成物件は海外が中心になる。米国・サンフランシスコではIT系企業などの需要が高まっているサウス・オブ・マーケット地区で中規模オフィスビル「270ブラナン開発計画」が春に完成する予定。英国・ロンドンでは「シティ」の中心地で高層オフィスビル「1エンジェルコート」が9月に完成する。
 国内では神奈川県平塚市でショッピングセンター「ららぽーと平塚」が秋に開業する。日産車体の湘南工場第1地区跡地を活用した大規模複合開発の一環で店舗面積は約6万1000平方メートル。3階建ての建物に約240店舗が入居する予定だ。

銀座の新たなランドマーク―東急不動産


 東急不動産は東京・銀座5丁目の数寄屋橋交差点前に「東急プラザ銀座」を3月末に開業する。同社が銀座エリアで初めて手がけた大型開発物件で総投資額は1800億円。現在5施設を展開する東急プラザの旗艦店との位置付けで、東急百貨店や東急ハンズの新業態を含めて125店舗が出店。銀座の新しいランドマークとして注目されている。
 銀座では東急ステイサービス(東京都渋谷区)が滞在型ホテル「東急ステイ銀座」を開業済みで、中長期滞在が多い外国人観光客の需要取り込みを図っている。

 海外ではインドネシア・ジャカルタで分譲マンション「ブランズ シマトゥパン」を着工した。施工業者に大林組を選定。開発から設計、施工まで日系企業が担う分譲マンションはインドネシアで初めてという。総事業費は約140億円。18年に完成する予定だ。 
日刊工業新聞2016年3月23日 特集面
昆梓紗
昆梓紗 Kon Azusa デジタルメディア局DX編集部 記者
「ポスト五輪」を見据えて、オフィスビル、マンションともに供給は絞られていく傾向にあるようです。長期的に見ると人口減少も不動産動向に影響してくるように思われます。

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