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池田泉州HD が日本初の法人向けデジタルバンク事業、マクアケなどのデータ活用し融資

クラウドファンディングサイト「Makuake(マクアケ)」を運営するマクアケは、池田泉州ホールディングス(HD)のデジタルバンク事業に参画する。池田泉州HDは2月1日に同事業に関する設立準備会社「01Bank」を登記した。

01Bankは法人向け融資に特化したデジタルバンクで、地方銀行が展開するものとしては日本初。特に中小事業者に対し、インターネット上で手続きが完結する融資(オンラインレンディング)で事業性評価融資のサービスを展開する予定だ。
 01Bankがマクアケをはじめとする複数のプラットフォームと連携し、蓄積されたデータを活用することで、事業者の将来性や成長性を評価して融資を判断する。各プラットフォーム画面に01Bankに遷移する入口を設け、申し込みから融資の実行までをオンライン完結する計画だ。

01Bankの伊東眞幸社長は「プラットフォームのデータをもとに現状をタイムリーに判断できるようになる。経営環境がめまぐるしく変化する中で、実績だけで評価するのではなく、今のビジネスの実態をみて評価してほしいという顧客のニーズが高まっている」と話す。

01Bankの伊東眞幸社長

01Bankは関係当局の許認可等を前提にインフラ整備を2024年度中に実施し、マクアケでの機能実装も事業開始と同時期となる見込み。連携するプラットフォーマーはマクアケ、クラウド在庫管理ソフトウエア「zaico」を提供するZAICO(山形県米沢市)をはじめ現在10社程度の予定だが、今後は100社ほどへの拡大を目指す。

マクアケはこれまで100行以上の金融機関と連携してきた。その中で、金融機関の融資先・融資検討先がマクアケを利用し、プロジェクト終了後に融資を実施するケースが多数があったという。マクアケが金融機関に行ったアンケートによると、「マクアケでのプロジェクト実施後に融資につながった例がある」との回答が38.5%だった。
 マクアケの坊垣佳奈共同創業者/取締役は「マクアケ単独では事業者への永続的な資金援助は難しいので、金融機関との連携は必要。ただし魅力的な事業者であっても融資を受けられない場合が多かった。当社の保有するデータを融資に活用できるのではと検討していたところ、池田泉州HDの構想と合致し、3年ほど連携を模索してきた」という。

マクアケの坊垣佳奈共同創業者/取締役
 活用するデータとしては、マクアケでの販売状況だけでなく、消費者のコメントやコミュニケーションなどの定性的データも取り込み、将来性の判断に活用する。

ニュースイッチオリジナル
昆梓紗
昆梓紗 Kon Azusa デジタルメディア局DX編集部 記者
将来性の評価だけでなく、オンラインで融資が完結するので、スピーディな与信が可能になるとのことです。マクアケ実行者は少ない人数で事業を行っている場合が多く、金融機関に何度も足を運んだり、書類を集めたりといった時間を大幅に割くことなく、融資を受けられるというメリットもあります。また、データをもとに事業の将来性を評価するので、コンサルティング的な側面も期待できるのではと思いました。

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