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浮体式洋上風力発電を低コスト化、東京ガスがブロック分割工法で量産へ

浮体式洋上風力発電を低コスト化、東京ガスがブロック分割工法で量産へ

製作した浮体式基礎モックアップの外観(東京ガス提供)

東京ガスは浮体式洋上風力発電の低コスト化に向けた浮体式基礎の量産化手法を検証し、妥当性を確認した。浮体式基礎は従来、造船所ドックで製造から組み立てまで一気通貫で行われてきたが、ブロックに分割して設計・製造し、現地で組み立てる工法に変えることで、造船所ドックに依存しない汎用性の高い量産化を実現する。

風力発電は大型化が進んでおり、出力が1万5000キロワットの大規模風力発電の場合、羽根の長さは110メートル以上に上る。今後の風車サイズの大型化や発電所の大規模化に対応するためには、造船所ドックの不足が課題となっていた。

開発は新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が助成する「グリーンイノベーション基金事業/洋上風力発電の低コスト化プロジェクト」の一環。東京ガスが2020年に出資した米スタートアップのプリンシプル・パワー(カリフォルニア州)が開発した「ウインドフロート技術」による浮体式基礎を用い、浮体式基礎の連続製造に適した量産化手法と低コスト施工技術を開発した。

日刊工業新聞 2024年01月29日

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