日銀のマイナス金利、地銀への影響は?深刻な運用難に直面
「足元の収益見通しは良いが、再編も一つの手段」(地銀協会長)
全国地方銀行協会の寺沢辰麿会長(横浜銀行頭取)は16日、定例の記者会見を開き、日銀が2月に導入したマイナス金利政策の銀行収益の影響について「イールドカーブ(利回り曲線)が下がり、かなりの影響が出る」と述べた。
地銀の収益構造について「(地銀各行の)足元の収益見通しは良いが、有価証券の配当や運用益、与信コストの低下、株式売却益などで経常利益や当期利益を維持している」と指摘し、利ざやの更なる低下に懸念を示した。
地銀を取り巻く環境については、「地方経済は人口減少や高齢化にどう対応するのかが(各行の経営者にとって)重要な経営課題になる」と語り、「再編も一つの手段」とした。
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日刊工業新聞2016年3月17日金融面