ニュースイッチ

CO2ゼロコンクリート、戸田建設・西松建設がプレキャスト製造実証

戸田建設と西松建設は、材料由来の二酸化炭素(CO2)排出量が計算上ゼロ以下となるカーボンネガティブコンクリートを使い、プレキャスト製品を製造できることを実証実験で確認した。両社は脱炭素社会の実現を見据えて、同製品を土木・建築分野に幅広く適用するための開発を進める。

両社はこれまで、コンクリートに配合するセメント量の最大90%を産業副産物の高炉スラグ微粉末に置き換え、CO2排出量を最大85%削減した「スラグリート」を開発。カーボンネガティブコンクリートはこのスラグリートを基に、CO2を吸収・固定化した炭酸カルシウムを添加してCO2排出量を計算上ゼロ以下にする。

実証実験では一般的なコンクリートと同様に製造でき、強度も同程度であることを確認した。また仕上がりは白色系で、色ムラも少ないことが分かった。

日刊工業新聞 2023年12月12日

編集部のおすすめ